<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 秋興八首其一>
<Format: 七律>
<Year: 2000>
<BookName: 校注唐詩解釈辞典>
<Translator: 松浦友久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 秋興八首（しうきょうはつしゅ）　其（そ）の一（いち）>
<BookPage: 325-330>
<UsedPage: 6>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
玉露凋傷楓樹林，
巫山巫峽氣蕭森。
江間波浪兼天涌，
塞上風雲接地陰。
叢菊兩開他日淚，
孤舟一系故園心。
寒衣處處催刀尺，
白帝城高急暮砧。
<End Poem>
<Translation>
玉のような露が、色づいた楓樹の森をそこないしおれさせ、ここ巫山巫映一帯には、秋のけはいがきびしくはりつめている。
長江の波浪は天空を巻きこむばかりに激しく湧き立ち、塞のあたりの風はらむ雲は大地にふれるほどにたれこめて暗い。
むらがる菊は今年もまた花を開いて、過ぎし日々を思う涙を誘い、一そうの小舟はずっとつながれたままになって、故郷をなつかうである。
いまや冬着の季節となり、どこの家でも裁縫に追い立てられているのだろう。はるか白帝の城壁が高くそびえるあたりまで、夕暮れの砧の音があわただしく響きわたっている。
<End Translation>
<Formatted Translation>
玉のような露が、色づいた楓樹の森をそこないしおれさせ、
ここ巫山巫映一帯には、秋のけはいがきびしくはりつめている。
長江の波浪は天空を巻きこむばかりに激しく湧き立ち、
塞のあたりの風はらむ雲は大地にふれるほどにたれこめて暗い。
むらがる菊は今年もまた花を開いて、過ぎし日々を思う涙を誘い、
一そうの小舟はずっとつながれたままになって、故郷をなつかうである。
いまや冬着の季節となり、どこの家でも裁縫に追い立てられているのだろう。
はるか白帝の城壁が高くそびえるあたりまで、夕暮れの砧の音があわただしく響きわたっている。
<End Formatted Translation>